加齢以外の白髪は頭皮の黄色信号

もし10代20代、そして30代のうちから白髪が増え始めたら、まず疑うべきはこれまでにご紹介した遺伝と生活習慣。
しかし、どれを見ても改善が見られなかったり、思い当たるフシが見当たらない場合、もしかしたら病気を疑ってみるのも方法かもしれません。

 

白髪は病の黄色い信号

人の身体(頭皮)というのは理論上、医学上10代から30代のうちに白髪ができるような作りではありません。

 

それにも関わらず白髪が大量に発生してしまったということは、
体内器官や細胞に何かしらの弊害があるということです。

 

ここでは白髪になったら疑うべき病気を紹介しますが、いずれもすぐに専門の病院で視てもらわなければならないようなものばかりです。

 

悪性貧血

ビタミンB12の欠乏、および、吸収障害によって起こる貧血症です。
ビタミンB12はメラノサイトを活発にする機能を持っている重要なビタミンです。
悪性貧血に陥ると、そのビタミンB12を吸収する因子が胃になくなってしまい、吸収することができなくなってしまいます。

 

症状としては貧血の他に舌の炎症や神経症が考えられます。
知覚障害、認知症、意識障害、位置感覚などの障害が見られる可能性があります。
悪性貧血の治療法としては胃の摘出やビタミンB12の注射などによる投与があります。
ただし注意していただきたい点は、貧血や舌炎の症状は治るものの、神経症の症状は回復の遅延が見られたり、最悪元に戻らない場合があります。
神経症の症状が発生する前に、病院にかかることが重要と言えます。

 

甲状腺疾患

甲状腺とはのどの付け根部分に広がる器官です。甲状腺のホルモンが急減する症状を甲状腺疾患と呼ぶのですが、こちらは実はとても怖い病気なので覚えておきましょう。

 

まずお伝えしたいのが「病気の症状が分かりにくい」ということです。HIVも同じですよね。風邪の諸症状と同じなので、血液検査もしないで薬で治してしまいがちです。
甲状腺疾患の場合も同様に、「倦怠感、脱力感、悪寒、体重増加、集中力低下、発汗作用の低下、筋肉痛、胸痛」など風邪の諸症状が見られます。
病院で視てもらっても風邪と誤認されてしまって甲状腺異常を見逃してしまうことが多々あります。ただし、一度疑えば疾患かどうか確認するのは簡単で、甲状腺の血中ホルモンを測定すればいいだけです。

 

甲状腺ホルモンはすべてなくなると、人は生きることができません。
また、一時的な異常であればホルモン投与、薬の服用で改善することはできますが
多くの場合は慢性疾患を患っているので、一生薬の服用が必要となります

 

尋常性白斑

皮膚病の一種です
身体の一部分に白い皮膚が広がる病気で、日本人でも多くの人が患っている疾患の1つです。
尋常性白斑の場合、痛みや痒みなどもないため、なかなか病院にかかることがないのですが、頭皮や眉など体毛の多い部分に広がると、毛は白くなります。
頭皮の場合一部分のみが白髪になることから、「シロナマズ」とも呼ばれている厄介な病気です。
残念なことに、尋常性白斑を確実に完治させる治療法は現在のところ存在しません。
尋常性白斑の原因は色素細胞であるメラノサイトが機能停止、もしくは消滅してしまうことと言われていますが、なぜ機能停止、消滅してしまうかはよく分かっていません。

 

現在のところ有効な手立てとしては紫外線照射が挙げられます。紫外線を数十回に分けて照射することによって、ある程度範囲は狭くなるようです。
ただし、他の部分にできてしまったりする場合もあるので、長期間尋常性白斑と付き合わなければなりません。

 

このように、年齢に不釣合いの白髪が発生した場合は、
病気を疑ってみることも、ときには必要となります